令和7年9月議会での質問&提言を受けて、令和8年度予算により県立高校2校で実証実験が開始されます。
①実証実験の詳細、②エアコン整備の状況、③9月議会での質問&提言は次の通りとなります。
<①実証実験の詳細:令和8年2月議会・文教常任委員会での質問>
質問①:可搬式空調の試行導入について、予定されている学校、選定理由、及びその実施スケジュールはどうか?
「回答:導入を予定している学校は、千葉東高校と銚子商業高校です。選定理由は、駅から近く、避難所として使用される可能性が高いことのほか、可搬式のメリットや利用方法について研究するため、学校間の移動を想定し、近隣に 県立学校があることを条件とし、可搬式空調を設置するアリーナが1階にある学校と、2階にある学校を選定しました。なお、可搬式の空調は、注文を受けてから製造しており、近年の猛暑の影響で需給がひっ迫し、納品まで4か月必要だと聞いています。4月に入札を実施し、8月末には設置できるよう、準備を進めているところです。」
質問②:試行導入の効果について、検証項目やポイントをどう整理しているのか?また、いつ頃までを目途に検証を行うのか?再来年度以降の対応にいかすためのスケジュールは?
「回答:検証項目は、大きく3点について考えているところです。一つ目は、可搬式空調は、室外機が一体となっているため排熱処理が重要だと導入した自治体から聞いていることから、効果的な設置方法について検証していきます。二つ目は、可搬式空調は大風量により空間を冷やすので、風の影響を受けやすいバドミントンや卓球の 運動時における課題などについて検証していきます。三つ目は、体育館以外で移動して使用する可能性についても、検証していきたいと考えています。なお、検証は、令和8年9月までを目途とし、令和9年度以降の空調整備に生かしたいと考えています。」
要望:エアコンの設置は、近年の猛暑による人体への危険を考えると、児童生 徒の安全な学習環境や教職員の安全な労働環境のためにも、整備を急ぐ必要があると考える。また、同じ県立学校間で格差が生じるという観点からも、速やかな整備の完了が必要だと認識している。
試行導入結果を、再来年度以降の整備に活かして迅速に取り組んでほしい。
財源については、災害予防のために使用することができる災害復興地域再生基金の活用についても、防災部局とも連携してほしい。
<②県立学校の体育館のエアコンの整備状況について:令和8年2月議会・文教常任委員会での質問>
「回答:高校は、避難所として使用される可能性が高い学校を優先し、令和8年度は、令和7年度に設計した2校の工事と新たに5校の設計を予定。特別支援学校は、令和8年度は、令和7年度に設計した5校の工事と、新たに4校5校舎の設計を予定。中学校は、令和7年度設計した2校の工事を予定。
一方で、避難所に指定されている県立学校は、県立高校が121校中108校、特別支援学校が37校中22校となっている。」
→全県立学校体育館のエアコン整備には、相当な時間を要すると考えます。
<③令和7年9月議会(本会議&委員会)での質問・提言の要点>
●「フェーズフリー」の考え方として、「平時」は学校Aの体育館に置いて利用することとし、「災害時」に避難所となればそのまま使用する。
●一方、そこが避難所とならず、他の学校の体育館や施設が避難所となる場合には、必 要とする場所へ運搬した利用も検討。災害時における可搬式の空調設備の利用先の候補は予めプランニングする。
●学校Aの体育館の固定式のエアコン設置が完了した場合には、可搬式の空調設備は別の学校Bの体育館、あるいは学校Aの武道場や他の施設などに移して、平時の基本的な利用場所を変更する。可搬式なので、平時でも様々な用途で柔軟に使用できる取り決めもが可能で、全体育館の固定式エアコンの整備と一緒に計画的に行うべきある。
●可搬式空調設備の購入は、学校・県教育委員会だけではなく、知事部局で行うことも考えられる。
すなわち、フェーズフリーの起点を変えて、「災害時」のために知事部局が可搬式の空調設備を大量購入・保有し、それを、「平時」に県立学校体育館などにおいて置く(保管の意味もある)形も考えられる。
どこが、主導するかを含めた部局横断的な取組みをしてもらいたい。
●財源については、災害復興地域再生基金を活用することも可能。すなわち、令和6年6月議会での私の代表質問で、「災害復興・地域再生基金」が根拠条例の第5条により「災害の予防」のために用いられることを踏まえて、「日本一の防災県に向けて、基金の積極的活用を含め、災害予防に繋がる対策の更なる強化」を求めたところであり、可搬式の空調設備の例は、災害時に、避難所での熱中症による2次被害(ひいては災害関連死)の発生を防ぐ、県民の命を守るための「災害の予防」となる。
まとめ: 日本一の防災県に向けて、フェーズフリーの考え方(モノやサービスを、日常という時間(フェーズ)と災害時という時間(フェーズ)を区分することなく、共に役立てる考え方)の実践をどんどん進めるべく後押しをしてまいります。