監査委員の任務で、先々週から、県内の展示場施設、病院や福祉施設、学校、港湾や農業事務所などに赴き現地監査を行ってきました。
守秘義務の関係で詳述は控えますが、施設等の利用状況や収支状況、原価計算システムの活用、また、状況に応じて、不祥事への対応や内部通報制度の体制状況についても確認・調査しました。
多くの箇所で共通しているものとして、未収金(支払われていない料金・手数料など)、不法占有や不法係留(船)の問題があり、監査で毎年の指摘と、解消に向けた努力が続いています。
発生自体を予防するための仕組みの構築や公平・公正の観点から逃げ得を絶対許さないという意味で法的追及を徹底して見せしめにすべきケース(例えば、不法係留の問題で試験的訴訟を行って突破口を探る)など、一議員として、議会側から提案できそうなことも発見できました。
なお、職員による犯罪行為で県や第三者への被害が発生した事案については、私は監査に関連するものとして、起訴・判決があった一部事件(刑事の観点から絞られている)だけでなく、表に出ていない不祥事全体像の把握や、責任の明確化と公正な賠償責任を分析すべく、検察庁に赴いて(弁護士としてではありません)、刑事確定記録の調査などを行い、自ら仕事量を増やしています。徹底しないと納得出来ない自らの質のせいです。
監査委員の任期は、昨年6月から本年6月まで(慣例)です。その満了後には、守秘義務に反しない形で、議員側(議会側)からの質問や提案に必ず活かしてまいります。