※県ホームページのイラストを紹介
8月の広島、昨年の伊豆大島、一作年の熊本・・・大きな被害をもたらした土砂災害に対する皆さんの関心や危機意識は高くなっていると思います。
県内の土砂災害警戒区域の指定状況ですが、土砂災害警戒区域は2720、土砂災害特別警戒区域は2670となっています(いずれも急傾斜)。
もっとも、指定まで至っていないものを含める危険箇所は9764です(うち千葉市は292箇所、緑区は78箇所)。
詳細につきましては下記リンク先の県ホームページで確認できます。自分の住んでいる地域を一度確認しておくとよいと思います。
さて、最近の台風による県内のがけ崩れですが、
平成25年台風26号 :34箇所
平成26年台風18号 :8箇所
平成26年台風19号 :2箇所
となっており、台風が直撃・接近する度にどこかで発生しているような状況です。
台風や大雨などで「避難勧告」や「避難指示」が出た場合、まずは迅速に避難所などへ避難することが大切ですが(水平避難)、夜間や急な大雨により安全にできない恐れがある場合は、自宅や近所の頑丈な建物の2階以上に緊急的に避難(垂直避難)する方法があります。
垂直避難をしたうえで、さらに急斜面等の危険箇所から離れた場所に身を置くことで、より安全確保につながるケースが多いようです。
昨今の土砂災害でも、このような行動を採っていたら助かった可能性のあるケースがあったようです。
実際に昨年の総務防災常任委員会の視察では、平成24年7月の熊本広域大水害で土砂被害に遭われた地域で助かった人の多くがこうした行動を採ったとする検証結果を伺いました。
自然災害を完全に防ぐ方法はありませんので、有事にどのように身を守るベストな選択を採るのか、日頃から意識をしておくことがとても重要です。
では、実際に県民の皆さんの避難行動の状況はどうなっているのでしょうか。
本年の台風18号では、
避難準備情報:21市町117,036世帯 284,800人
避難勧告:25市町261,816世帯 581,888人
避難指示:1市826世帯 1432人
が県内で出されました。
しかし、これを受けて開設した避難所258か所に対し、実際に避難した方は246名にとどまりました。
避難勧告等の対象数に比べて、実際に避難する人がとても少ない状況となっています。
行政としては、空振りを恐れずに避難勧告や指示をすることが大事です。
住民としても、空振り結果を許容する理解を広げるとともに、何よりも安全を考えた避難行動を面倒くさがらない意識の向上が必要です。
そのためにも、土砂災害を想定した避難訓練の実施や啓発活動の強化により力を注ぐべきと考えます。
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緑川真也 (木曜日, 22 1月 2015 14:00)
こんにちは。緑川真也です。去年の土気サマーフェスティバルでご挨拶させていただきましたが、初めてこちらのブログを拝見しました。
私が住んでいる土気地区は、大網白里市との境以外は大変に土砂災害と豪雨災害に強い町ですが、県全体の危険箇所がこんなにあるとは驚きでした。緑区でも78箇所というのは、ほとんどが、土気地区東側の斜面かなと思いますが、やはりびっくりです。
読ませていただき、大変に為になり何か災害が起こったときに、どのように助け合えるか考えるきっかけになります。
1つのブログの内容が濃いので、少しずつ読ませていただきます。
イベントで、最前線で活動している姿を何度も見ていますので、これからも若さを生かした活動を期待します。頑張ってください。